宝いぬ-宝塚大好き家族がつづる公演レビューブログ

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百年文庫百冊チャレンジ その3

 

せっかく桜が咲いたと思ったら雨ばっかりで嫌になりますね。

気圧のせいでか体調も悪いしどよ~んとした気分になるのもつらい・・・

百年文庫は4月末までに100冊読むのが目標だったけど、はやくも暗雲が立ち込めていますが、理想と現実は違うものなので、ゆるゆる読んでいこうと思っています。

志賀直哉『流行感冒』

子供の病気は今でも怖いけど医療の発達していなかった昔はもっと怖かったと思います。神経質になる父親の気持ちはよくわかるけど、舞台を観に行きたくなる女中さんの気持ちもすごくわかります。
結果良ければすべてよしだけど、嘘はダメです。

正岡容『置土産』

容と書いてようではなくいるると読むそうでかわいい名前の作家さんです。
お師匠さんは普段はすごくチャランポランだけど芸にはあつく迫真の芸をみせてくれるのが名人と言われる人だけあるという感じです。落語観てみたいという気分になりました。
主人公はとても良い人なのに金田一少年やコナンくんレベルで(いくとこいくとこで人の死に目に合うのが(※自然死だけど)可哀想です。

里見弴『秋日和』

恋に落ちるときはあっという間に落ちるものだけど、それにしてもあっという間だなという印象です。
母一人子一人だと裕福でも大変な面もあると思うけど主人公母子はよいお友達に恵まれていて、人の縁って本当に大切だなと思いました。

H・G・ウェルズ『塀についたドア』

とてもロマンチックな世界観なのに後味が大変悪いところとかも含めて、
藤子不二雄先生の大人向けSF漫画にありそうな物語です。

シュニッツラー『わかれ』

不倫相手の人妻が急になくなってしまった青年が主人公です。
いくら愛し合っていても世間に認められない愛の結末は苦いなと・・・

ホーフマンスタール『第六七二夜の物語』

美男で裕福だけど、人嫌いな青年が主人公。
恵まれた要素がたくさんある主人公だけど、人間嫌いっていうのは幸せにいきていくためにはかなりつらい特性だよなと。

織田作之助『螢』

家族を若くして失い天涯孤独、姑・小姑からはいびられ、頼りない夫は妾もつくり、子供も失う・・・こんな境遇だったら絶望してしまうと思いけど、主人公は本当に強い。
いきなり坂本龍馬が登場するのが吃驚な展開でした。

日影丈吉『吉備津の釜』

初めて読んだけど作品をもっと読みたいと思える作家さんでした。
ちょっと闇金ウシジマくんを連想させるようなダークな展開でした。
美味い話には裏があるし、嫌な予感はあたるっていうことですね。

室生犀星『津の国人』

再婚の当日になって現れるなんて間が悪すぎるし、4年も放置するのは愛があったとしても伝わらないし、妻を失いたくないなら手紙くらい書きましょう。といいたくなります。ただあまり未練がましくないところがこの元夫の良いところだと思います。

遠藤周作『シラノ・ド・ベルジュラック』

主人公のちょっと腹黒なキャラクター設定が面白いです。
実は私もこの主人公みたいな性癖があるので遠藤周作先生に親近感。
硬派な名作からユーモアあふれるエッセイまで幅広い作品群が魅力的でこれはわりとその中間くらい(硬派より)の印象の作品でした。

ピランデルロ☆よその家のあかり

幸せにみえた憧れの家庭を壊すことになってしまった主人公と家族を裏切り不義の恋に走った人妻の胸中はどんなものでしょうか?

☆訪問

2作読んだだけだけれど、基本的に幻想的な作風の作家さんなのかなという印象です。ヴァイル夫人の姿は主人公の愛が見せる幻影だったのかな。

神西 清『恢復期』

お相手がとても素敵な人柄なことはわかっているとはいえ、母の死からあっという間の父のロマンスは複雑じゃないかな~と思いますが主人公が若く回復に向かっていることもあって闘病記とはいえさわやかです。

石坂洋次郎『婦人靴』

主人公二人がとてもかわいいカップルで応援したくなります。
つい見栄を張って自分大きくみせたい気持ちは痛いほどわかります。

椎名麟三『黄昏の回想』

優しそうにみえて主人公の若林にはものすごく意地悪なマスターの過去の姿がかなりこわいのですが、現在の姿はさらに不気味です。

和田芳惠『雪女』

雪国あるあるなラストシーンが映画のように美しくて青春だね♪って感じです。
かわいいカップルに始まりかわいいカップルで終わる三作品でした。

中勘助『島守』

孤独と貧乏は現代人が特に怖いと思うものの代表だと思うけど、主人公の島守の孤独ライフはなぜか優雅にすら感じてしまいました。

寺田寅彦☆団栗

主人公のやや不器用なりに妻を愛している様子は伝わってきたが、
身重で病身の妻にもう少し優しくしてあげてほしいと思ってしまった。

☆まじょりか皿

ヘタレでゆとり風な若者って昔から存在していたんだなとなんだかうれしくなりました。
そして暇があればお金がない。お金があれば暇はないっていうのも昔からかわらないんだな~としみじみ。

☆浅草紙

名作は様々な人が共感できて、過去の名作の良い部分をよくこなされているものだという洞察力がさすが。

永井荷風『雨瀟瀟』

最初は読みにくい文章だと思っていましたが、途中から俄然面白くなってきました。さいきんの娘は~という年配者の嘆きは昔から変わらないんだなとまたしても思いました。

フィッツジェラルド『冬の夢』

主人公を婚約破棄に至らしめた魔性の美少女だったジュ―ディが今では貞淑で地味な奥さんになってしまったというのが何とも不思議。
フィッツジェラルドの作品らしいバブリーでリッチな感じが現実逃避にぴったりです。

木々高太郎『新月』

いろいろ外野から邪推されそうな玉の輿の歳の差結婚って大変だなと。
それから、細田氏は人柄のいい人だなと思いました。

小沼丹『白孔雀のいるホテル』

小沼丹がこんなに面白い作家さんだとは!と感動しました。
以前読んだ作品は綺麗な文章だけど愉快な作風ではなかったので・・・
舞台化してほしい・・・
白孔雀のいるホテルには私も是非泊まりたい!!

ロレンス『菊の香り』

夫婦は結局は他人だというをうまく表現した深い作品だなと思いました。
妻の心情にリアリティがあって怖いです。
チャタレイ夫人の恋人は子供の時からいつか読みたいと思いながらこの歳になってしまった1冊です。

内田百閒『とおぼえ』

そのオチか!!と思いながらもいかにも内田百閒らしいラストです。
やっぱり面白い。

永井龍男『冬の日』

12歳しか違わない娘婿(娘は死亡・孫はいる)との禁断の関係が匂わされますが、意外とさっぱりとした後味の物語です。

夏目漱石『琴のそら音』

登場人物全員が可愛すぎてほのぼのします。
女性からしたら愛されている感が伝わってきて幸せエピソードだと思います。
夏目漱石の作家としての活動期間が12年しかなかったというのに驚き。

ラフカディオ・ハーン『きみ子』

元祖日本LOVEな外国人ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の描いたラブストーリー。
怪談以外の作品を読んだことがなかったのでこういう作品もあったんだと感動しました。日本への愛が伝わってくる素敵な作品です。
トップ芸者の初代きみ子がお客さんに毒殺されそうになる場面はこわいです。
 
正岡子規☆飯待つ間

ラストの飯が来た。の一文が素晴らしい。
※猫はいじめたらいけません。夜化けて出るよ。

☆病

病気を題材にしても面白い文章がかけるのが才能。

☆熊手と提灯

自分が福の神ならこんな人に福をあげたいという考察が面白い。

☆ラムプの影

天井や襖を見つめていると顔にみえてくるという話からランプの影は次第に変化する顔に見えてきたという子供のような着想なのに読ませる引き込ませる文章です。
4作とも古さを感じない文章で天才は時代を超えるんだなと。
現在に生きていたらブログを書いてほしい作家さんナンバー1です。
絶対面白いと思います。

ホーソーン『牧師の黒のベール』

牧師さんがなんで黒ベールで顔を隠すようになったのかが結局謎ですが、ふるまいがそれまでとは変わらなくても、顏がみえないっていうのはそれだけで不気味さが増しますからね。

夢野久作『けむりを吐かぬ煙突』

黒蜥蜴(江戸川乱歩)と並ぶ女性の変態?を描いた作品。
南堂伯爵未亡人は黒蜥蜴とキャラクターが似ているせいか美輪明宏さんの若い時の姿で脳内再生されました。

サド『ファクスランジュ』

サディズムとかサディストとかドSとかの語源になったマルキ・ド・サドの作品。もちろん澁澤龍彦の翻訳。
サドといえば澁澤龍彦だけど彼の文体は翻訳でも特徴的ですぐわかりますね。
澁澤龍彦は好きだけどサドは初めて読みました。
かなり面白くて思ったより性的な描写も少ない印象ですが、主要登場人物みんなが不幸になり死んでしまうという展開がまさしくサドとしかいいようがない。



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