宝いぬ-宝塚大好き家族がつづる公演レビューブログ

宝塚家族の花・月・雪・星・宙と素敵なものブログ

百年文庫百冊チャレンジ その2

 

一応、宝塚ブログのはずなのですが、最近全然宝塚ネタを書いていない・・・

星組スカピンも宙組王妃の館の初日も観劇したし、中日の星逢も月組グランドホテルの宝塚の千秋楽も観ているし書きたいこともたくさんあるので、マイペースにぼちぼち書いていければいいかな~?と思っています。

ということで、

今回も前回の更新に続き百年文庫の感想です。

今回はこの10冊♪

ヴァーグナー『ベートーヴェンまいり』

ヴァーグナーと思わしき青年が憧れのベートーヴェンを訪問し語り合うという物語ですがフィクションで二人は実際には会ったことはないそうですが、
ヴァーグナーのベートーヴェン愛が猛烈に伝わってきます。
ミーハーなイギリス人貴族に妨害されたるシーンはリアルで面白いし、ベートーヴェンがつけたバツマークすら愛しいと思う気持ちがまさにファン心理を的確に表現しているし、ベートーヴェンが会ってくれることになりホテルの自室で小躍りしたり自作の曲をひとりで演奏して急に恥ずかしくなるシーンがかわいいです。

ホフマン『クレスペル顧問官』

幻想的で美しくしかも大変おもしろいホフマンの作品には古さをまったく感じないし、最近まで20世紀の作家だと思い込んでいたので、解説を読んで思った以上に昔の人だと知り大変驚きました。
奇人変人のクレスペルも彼の妻の超わがままな美貌のプリマドンナも娘の天才的な美声ながら病弱故その才能を封印せざる得なかった娘も伊藤潤二先生の漫画に出てきそうなキャラクターです。

ダウスン『エゴイストの回想』

主人公はタイトルの通りエゴイストとしかいいようがないです。
特にお世話になっている命の恩人の二ネットに僕が大成したら君は召使として一緒にお屋敷に住まわせてあげるというところに、そこは奥さんだろって猛烈に突っ込みたい。
でも天才ってきっとこんな感じなんだろうなって納得できるキャラクターです。

島木健作『煙』

主人公のキャラクターに親近感を感じます。
特に本への尊敬の気持ちから古本を新品と変わらない値段で入札してしまうところと年下の子供たちの有能ぶりに吃驚している場面の気持ちが手に取るようにわかる。

ユザンヌ『シジスモンの遺産』

珍本オタクとその本を毛嫌いする相続人の女性が繰り広げる攻防戦がすごく笑えます。アニメ化してほしい。
アニメチックでユーモラスな筆致ながらオタクの生態がリアルで今も昔もオタクは変わらないな~と。

佐藤春夫『帰去来』

ゆとり世代な私は作中に登場するゆとりな若者のその後が気になってしまいます。
案外、大成しているのではという気がします。

梅﨑春生『庭の眺め』

ちょっと変わった隣人は文章で読む分にはおもしろいけど、実際おとなりさんならちょっと嫌かな~と思います。
作家さんはこういうこともネタにできるので事実かどうかわからないが楽しそうな仕事だなと思ってしまいます。

スタインベック『白いウズラ』

いくら美人でもこんなこだわりの強い奥さんと暮らしていくのは大変そうだな~と思います。白いウズラは可哀想だけど旦那さんが猫ではなくウズラを攻撃したくなってしまう気持ちもわからなくはない。

岡本かの子『金魚撩乱』

岡本太郎さんのお母さまの岡本かの子さんです。
面白く全く古さを感じない作品で素敵です。
色っぽくてミステリアスでありながら、実は何も考えていないタイプなんじゃない?っていうどこか金魚っぽい雰囲気の金魚好きの高台に住むお金持ちの美女と彼女に魅了され彼女のような美しい金魚を作るのを人生の目標にした男性の関係っていうのがたまらないです。

坂口安吾『夜長姫と耳男』

耳男に侮辱されいきなり彼の耳をそぎ落とすという暴挙に出るエナコみたいな美女を俗にドSというのかなと思いますが、
夜長姫はそういう概念をこえた存在だなと思いました。
サイコパスとかそういう言葉でも片付けたくない存在。
丸尾末広先生に漫画化してほしいです。

檀一雄『光る道』

三の姫君は魔性の女なのか・・・?ただ無邪気に外の世界を見物してみたかっただけなのかもしれないなという印象です。

谷崎潤一郎『秘密』

女装男子と恋の物語です。
時代がようやく谷崎潤一郎に追いついたのかなという印象です。
今でも衝撃的なのに当時の人々がどう読んだのかが気になるところ。

江戸川乱歩『人でなしの恋』

人形に恋しているナルシスト気味の美男子の夫は確かに薄気味悪いですが、
語り手の妻が嫉妬のあまり人形を破壊という暴挙に出たのは彼女が若かったからなような気がしないでもないです。
女装に続き人形愛も時代が乱歩ワールドに追いついてしまったような感じもしてなんかすごいな~と。

ビアス『人間と蛇』

蛇って確かに不気味。私も幼少期に新潟の山で蛇ににらまれてギャーとなったのを思い出してぞわっとしました。新潟の祖父母はマムシ酒が好きでそれが万能薬だと信じているみたいですが、かなり健康なので蛇にもいいところはあるかもしれないけど。
オチがア~って感じですが、ビアス本人の行方不明事件のほうが不気味です。

ポー『ウィリアム・ウィルスン』

もうひとりの自分。ドッペルゲンガーの話。
乱歩も大好きなエドガー・アラン・ポーと同じ本に作品を収録されて天国でニマニマしているのではないだろうかって感じですね。

宝塚に例えるならことちゃんが憧れのちえさんのショーヴラン役を演じるみたいな感じですかね(ちょっとちがうかな・・・?)

モンゴメリー『ロイド老嬢』

頑固さとプライドの高さ故に本当は良い人なのに孤立してしまうロイド老嬢の姿が切ない。
お金持ちのお嬢様が落ちぶれてしまうとこんな感じなのかなというのがリアルです。困窮しているのは絶対人に知られたくないし、乙女心から上質ながら古い流行遅れの服装をしているのもつらいだろうし、気持ちがすごくわかる。
結末はみんなが幸せになれて本当によかった。

ジョルジュ・サンド『花のささやき』

ローズ・薔薇・バラ・ばら

どんな字体で書いても優美で美しいお花の女王さま薔薇をひたすら賛美する物語。
綺麗な花にはトゲがある。って言葉も薔薇由来だし。
やっぱり薔薇はお花界のレジェンドなのかな。

タゴール『カブリワラ』

なんだか国語の教科書に載っていそうな美しい話だなと思いました。
子供から娘になるといろいろ変わるけれど。
登場人物みんなが幸せだといいなと。

小山清『朴歯の下駄』

里とは遊里のことでこの三作は遊里と遊女に関する物語です。
明るく才気煥発でいかにも、もてるタイプの若手遊女と作家志望の青年の話。
こういう要領のよさそうな女性はやはりあっという間に見請けされるんだなと説得力があります。
男性の目からみれば純朴そうに見えるかもしれないけど、同性からみると小悪魔っぽく感じます。

藤原審爾『罪な女』

タイトルは罪な女ですがどちらかと言えば罪な男と言った方がしっくりくるかも。
間男と疑い嫉妬のあまり殺人をおかした刑務所収監中の夫を持ち、陽気なキャラクターを装いながら遊里で働くお愛さんが本気でお客さんに惚れてしまうことから始まる悲恋。
ダメ男を支える女性はいかにもこういう感じなんだろうなというのがリアル。

広津柳浪『今戸心中』

恋人と別れることになって自暴自棄になった人気花魁の吉里と彼女に冷たくあしらわれながらも恋い焦がれ散財しまくり商売が破綻し一家離散になった善さんが心中するという悲しい結末なんですが、心中を決意した吉里の痛々しい姿があまりにもリアルでつらいです。

戸川幸夫『爪王』

若鷹・吹雪と現役引退を考えている鷹匠のおじいさんとの物語。
ムツゴロウさんと動物の絆もこんな感じなのかなとか、
サトシとピカチュウの絆もこんな感じなのかなとちょっと変なことも考えてしまいました。

ジャック・ロンドン『焚火』

結局自然に人は勝てないんだよということです。
怪異小説よりこういう物語のほうがリアルでこわいように思う。
多分無事のような気がしますが、犬のその後が気になります。

バルザック『海辺の悲劇』

裕福でのほほ~んとした若いカップルのリゾート気分に水を差すとある地元民の家族の悲劇的な物語。
某ヨットスクールに子供をいれる親の気持ちもこんな感じなのだろうかとまたしても変なことを思い浮かべてしまう。

シュトルム『レナ・ヴィース』

レナは素敵な人なのに顏の疱瘡のせいでおそらく独身というのが可哀想だと思ったが孤独ではないから幸せな一生だったのかなと。
長期間病気で苦しみなくなるというのが気の毒です。
お年寄りがピンピンコロリに憧れる気持ちがわかる。

オー・ヘンリ『最後の一葉』

ベアマンおじいさんが本当にかっこいい。
オー・ヘンリの作品大好きです。

ヴァッサーマン『お守り』

今回読んだ10冊の中で一番印象的な物語。
クリスチーネはすごく努力家で懸命に生きている女性なのに、なんで彼女の周りにはこんなゲスの極みよりのダメ男しかいないのか腹立たしくなってきます。
床屋のポリーフカの普段の姿には全く魅力を感じないけど、舞台俳優として輝いている姿にときめくというのもわかります。
結婚しようという言葉は孤独な女性への最大の殺し文句なんだなと改めて思いました。

ギャスケル『異父兄弟』 

血のつながらない父からは愛情を受けていないばかりか虐待を受けているともいえる状況でしかも半血の弟からも蔑ろにされているのに命がけで弟を助けるお兄さんは本当に人間ができた人だなと思います。
生きているうちに優しくしてあげてくれと心から思う。

パヴェーゼ『流刑地』

暗いながらも、痴情のもつれでピストル殺人をおかすそのテンションがいかにもイタリア。いつも女のことを考えているような感じもいかにもイタリアって感じです。

中山義秀『碑』

個性豊かすぎる三兄弟(途中で三男が発狂して母を殺して長男に殺害されるので主に長男と次男中心)の物語です。
キャラクターがたちすぎていて少年漫画を読んでいるような気分になりました。



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