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百年文庫百冊チャレンジ♪

 

ちょっと最近本を読むスピードが落ちてきたように感じて、自分も老いたなとしみじみしてしまったのでポプラ社の百年文庫を4月末までに百冊全部読むのを目標にしてみました。

百年文庫は1冊につき3人の作家の名作が読めて、全巻読めば300人の300作が読めるという優れものです。

既に18冊読みました。

せっかくなので感想も書いていこうと思います。

今回はこの4日間で読み終えた10冊です。

 

太宰治【女生徒】

男性の太宰治が書いた小説だと思えないほど空想家の少女の細やかな心の動きが描かれているのがすごい!
女心がよくわかるからモテ続けるのかと思わず納得。

真実の〇〇・本当の〇〇についての考察が面白い。

ラディゲ【ドニイズ】

実はかなり奔放であろうドニイズを清純な乙女として恋い焦がれた少年の独白。
ラティゲが20歳で亡くなっていたということも初めて知りました。
天才に年齢は関係ないのだなと。

久坂葉子【幾度目かの最期】

財閥の令嬢で美貌と才能に恵まれたのにも関わらず、恋愛問題で悩み自ら命を絶った久坂葉子さんの自死直前の苦しさがこれでもかと伝わってくるのが読んでいてつらいが続きを読みたくなる不思議な魔力を感じる。

海音寺潮五郎【善助と万助】

超強情な万助の姿がおかしくなぜだかほのぼのする。
ふたりの男の友情?にちょっとだけ憧れます。

コナン・ドイル【五十年後】

名探偵シャーロック・ホームズの作者によってかかれた数奇な運命にもてあそばれたふたりの愛の物語。
探偵小説だけじゃないのかと驚嘆。
ちょっと韓国ドラマっぽい展開だなと思いました。

山本周五郎【山椿】

主人公の主馬がとってもいい人です。
途中でえっ!!と吃驚する展開になりましたが、
山本周五郎らしい大団円で安心しました。

林芙美子【馬乃文章】

林芙美子が描くちょいダメ男にはなぜかしょうがないな~と許せてしまうような不思議な魅力がありますね。
作者のダメ男への愛を感じます。

獅子文六【ある結婚式】

当時の若者で結婚式なんて不要とドライに考えている人がいるというのが先進的で、さすが獅子文六の周辺にいるだけあるなと。
ざまア見ろという言葉とはうらはらに若い二人への愛が溢れているのが素敵。

山川方夫【軍国歌謡集】

山川方夫の作品を読むのは2作目ですが、堅苦しい題名とはうらはらにどこかお洒落でほのぼのとしていてそれでいて面白いのですっかりファンになってしまいました。
夭折が惜しまれる。

幸田文【台所のおと】

プロの料理人の佐吉には妻の調理の音で彼女の感情を推し量ることができるのだなというのがさすがです。
職人さんってストイックでかっこいいけど気難しそうで奥さんは大変だろうなと思ってしまった。・・・人によるとは思うけど。

川口松太郎【深川の鈴】

旦那さんに先立たれ二人の子供を育てるお糸さんは境遇的には薄幸美女なのかもしれないけど、薄幸という言葉が似合わないほどたくましさと潔さがあってかっこいいです。老いた姿を見せたくないという乙女心も粋。
鈴の音がきこえてくるような色っぽさある作品。

高浜虚子【斑鳩物語】

ストイックな美形のお坊さんの恋ってときめく題材ですよね。
時代を超えてキュンとしました。

コンラッド【進歩の前哨基地】

こわいです。サスペンスです。ホラーです。
ぞわぞわします。
ふたり版そして誰もいなくなった。

大岡昇平【暗号手】

軍隊で生き残るには敵にやられないだけでなく、いろいろな駆け引きが必要なんだなと。
語り手の作者大岡の気持ちも中山の気持ちも両方わかるような気がします。

フローベル【聖ジュリアン伝】

ジュリアンが動物たちをどんどん殺戮していく残虐描写に勢いと色彩を感じます。
鹿の親子の呪いにより両親を誤って殺してしまい彼の懺悔の日々が続くのですが、一番かわいそうなのはジュリアンの妻だよなぁと思って彼女のその後がすごく気になる。

ツヴァイク【第三の鳩の物語】

平和が一番だとみんなが知っているはずなのに、
果たして平和が訪れる日はくるのでしょうか・・・

魯迅【小さな出来事】

ひいてしまったおばあさんを助けて罪をつぐなった車夫にも、
その事故の際の自分の黒い気持ちを率直にかいた作者にも勇気があると思いました。

トルストイ【神父セルギイ】

婚約者かかつての皇帝の恋人だと知り、修道院に入ってしまった主人公。
女は(精神的に)強いってよく言われるけれど、男性はやはり女性に比べて繊細だよな~(※人によるけど)と思います。
一番好きなシーンは隠者になったセルギイが好奇心旺盛で大胆な離婚歴ある女性に誘惑されるも、思いもよらないホラーな方法で追い返す場面です。

カーポティ【夜の樹】

風変りな旅芸人?の夫婦?に汽車内で絡まれる主人公の女子大生。
強い酒をすすめられて飲めず、こっそり自分のギターの穴に流し込む描写が好きです。

吉行淳之助【曲がった背中】

ヘミングウェイの殺人者の背中のようだ

という言葉が印象的。というかそう思っても言えないことを言ってしまう語り手も大胆。
夫婦のふたりとも気の毒に思う・・・

アンダスン【悲しいホルン吹きたち】

主人公の少年の父親のキャラクターがこういう人いそうだなと思える陽気さとドジっぽさがどこかおかしい。
ホルン吹きのおじいさんと父親の子供っぽさに引き換え、
少年と彼のお姉さんのほうが大人っぽくて年齢を重ねてもおとなになれるわけじゃないんだなとしみじみ。

円地文子【白梅の女】

小説などフィクションの世界に限ることですが、禁断の恋に落ちても、比較的汚らしく見えずドラマチックな存在になれるのが美男・美女の特権だよな~とこの作品を読んで思いました。
不倫の恋の物語なのに上品な色気がただようのも作者の才覚だよなと。
円地文子現代語訳の源氏物語を今年中に読んでみようと心に決めました。

島村利正【仙酔島】

生きてる時は困った夫だとおもっていても、亡くなられるとさみしい気持ちもあるんだろうなというのが最後の場面にあらわれています。
おばあさんの一人旅というのがどこかさわやか。
一人旅、憧れます。

井上靖【玉碗記】

夫婦のことは結局本人たちにしかわからないよなというのがこの3作を読んだ感想です。
時を隔ててふたつの器が、巡り合うというのはドラマチックですね。

カフカ【断食芸人】

人に認められない努力ほど虚しいものはないように感じます。断食芸人は結局どこに向かおうとしていたのか・・・
読んでいてけっこうつらいです。
なんだかいろいろと考えさせられます。

長谷川四郎【鶴】

戦場にあって淡々と場面が進んでいきますが、まさかその展開かとちょっと驚きです。
1789のロナンの死を思い起こされるあっけなさ。

ゴーリキイ【二十六人とひとり】

本当に大切に思うなら、試すようなことはしてはいけません。
モテ男のキャラクターがすごくたっていて、ちょっと面白いです。
勝手に天使のように神格化されたターニャは気の毒だけど、26人の気持ちもわかってしまう。

井伏鱒二【白毛】

井伏鱒二先生をいじめないで~(*_*)とプンプンしながら読んでいましたが、
実話じゃなくて本当によかった~と解説を読んで一安心しました。

幸田露伴【幻談】

欲に目がくらんだらダメだなと思います。
伊藤潤二先生に脚色して漫画化してほしいです。
しっとりとした静かなこわさ。

上林暁【ニ閑人交游図】

友達をなくしたくないならお金は絶対貸してはいけません。

というのが一般的によく言われる言葉ですが、ニ閑人のおふたりはお互いのピンチに金銭面でも支えあっています。

窮状にあってもほのぼのとしたどこか気の抜けた空気感がいい味だしてます。

こういう作品を読むと男の友情にちょっとだけ憧れます。



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